リンラン小説
□ロンリーガール
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そばにいて、
抱き締めて、
「愛してる」といって、
キスをしてー…。
出来ることなら、一生私が貴方のそばに居たいです。
出来ることなら、この手で貴方の全てを抱きしめたいです。
出来ることなら、この思いを5文字の言葉で伝えたいです。
出来ることなら貴方の唇にー…。
だけどそれはきっと、無理なのでしょう。
貴方のそばには、決まって皇后様がおられるのですから。
貴方を抱きしめたくても、本当の「私」の腕は1つしかないのですから。
この思いを伝えたくて、伝えたくなくて。
臆病で弱い私は、「ルール」を破ることを恐れています。
貴方に嫌われるかもしれないと、思っています。
昔も、今もー…。
ああ、でも。
出来ることならー…
そばにいて
抱き締めて
愛してるといって
キスをして
そして
甘くとろけるような、貴方の声で
もう一度、私を呼んで。
「ランファン」と。
もう今は、そばにいることすら叶わない。
End→あとがき