リンラン小説

□最愛
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昨日までのじめっとした空気が

一気に初夏の涼しい空気に変わった。

少しあいた窓から入る心地よい風が吊るしてある風鈴をゆらすと、

ちりん、りーん・・・と鈴の音がなる。




時刻は午前0時。




俺は読みかけの本を

積み上げてある書物の上に重ね

カラカラ・と窓を全開にする。

こうして窓を開けると、

本を読み更けて熱くなった頭から、

じわじわと熱がとけてゆくようだった。




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