グリラン小説

□偽愛
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もし、リン様じゃなくてグリ―ドが好きだと言ったら…


彼の体温で、

香りで、

満たされるのだろうか。

もし、リン様が皇帝になられたら、


二度と…


彼の体温で、

香りで、

満たされる事はない。

それでもいいと、思っていた。


ずっと傍に居られるだけで幸せだと思っていた。



でもいつからか…。


その逞しい胸に、

腕に、

背中に…

抱かれたいと、思うようになっていた。


今、目の前にいるのは、

『貴方』の体温を、

体を、

香りを纏った『強欲』。

目を閉じて、貴方を想う。

一度きりでいいから、満たされてみたい。

貴方の体温で、

体で、

香りで…。。。



―『貴方』の皮を被った『強欲』と、一夜限りの淡い夢―


End.→あとがき

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