小さな彼との青春

□第十話
1ページ/5ページ





「た、だいま」


「おかえり〜!!って、え!?」


「お母さんどうしたのって、え!?」


「な、なに?」


「輝泣いた?」


「目真っ赤だよ!?」


「泣、いた」


やっと言うように輝が言った


いや、いつもか



「誰に泣かされたの!?」


「男か!?先公か!?」



先公って…


お母さん怖いって



「いや、それより私」


「なに?」


「何、なに?」


「リベロになる!!!」








「「リベロぉぉ!?」」


「う、うん」


「おぉぉー!!頑張れ!!!」


「もう、走り出すのか!!」


「恋ちゃん、お母さん、私もう止まらない」


「おう!!止まるな!!」


「そうだ、止まるなー!!」



声の大きい2人に少しびびりながらも自分がいつも通りになれた気がした




「西谷がね、言ってくれた」


「夕くんが!?」


「そういえば、最近逢ってないわねー!!」


「リベロとしてもう1度コートに立ってって」


「おお!!さすが夕くん!!」


「イケメン発言!!で、キスでもしちゃった?」


「え、え!!し、しないよ!!な、何で!?」



いつも以上に挙動不審になっている気が


それに近いことをきっとしたんだろう
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ