小さな彼との青春

□第十二話
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最終学期が始まった


勉強面は特に問題ない、問題と言えば今日から部活に行くかどうか


一応道具は持って来たけどどうしようか迷ってる


「輝ずっと秘密の特訓してたんでしよ?」


「え、うん」


「高橋先生が言ってた」


「『川之内は今限界に挑戦してる』って言ってた」


「本当にそう言ったの?」


「ねー、実緒!!」


「言った!!真面目な顔でね!!」


「面白いねー」


「輝部活来るのー?」


「一応持って来た」


「じゃ、一緒に行こうよ!!!」


って朱里に言われて返事をした


正直由歩と顔合わせるのが嫌だ


始業式が終わり、軽い学活をして今日は終わり



「ほーら、輝行くよ!!」


「みんな会いたがってるんだからさっ!!」



2人に両手を引かれて久しぶりの部室へ



「もう誰かいるかなー?」


「まだじゃなーい?うちら終ったと同時に来たからさ」


部室には人がいなくて少し安心



「輝冬休みはどんなことしてたの?」


「えっと、と、特訓?」


「え!?どんな?」


「プールで2時間ウォーキングして市民体育館で往復50回ダッシュしたり……」


「うわー、超ハードじゃん!!!」


「部活よりハードじゃん!!」


「し、死ぬかと思った」


「だろうねー!!」


それからも他愛のない話をして体育館で準備をしてみんなが来るまで3人で対陣


「私、1人でいい?2人に打ってもらいたいんだけど」


「いーよ!!!」


「たくさん打つね!!!」


打たれるボール全てを上げた


「わ、輝凄い!!まだ1回も落としてない!!」


「リベロって決断正解だねー!!」



全員が集まるころまで続けた
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