小さな彼との青春

□第十五話
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「もう、部活が終わって2週間かー」


「うん」


「試合終った時泣いてたのに、帰って来た時顔真っ赤で何か照れてるし」


「そ、それは」


「それに、ベストリベロ賞取っちゃったし!!」


「う、うん」


「凄いよね〜、恋ちゃんびっくり」


「あ、ありがとう。恋ちゃんのおかげだよ」


「私だけじゃないでしよ、輝も頑張ったし、町内会のみんな、友達たくさんの人で取れた賞だね」


「うん」


「輝はこれから受験かー、どこ受けるの?」


「特に考えてないな、私立がいいかなとは思うけど」


「推薦とか来るんじゃない?バレーで」


「あ!確かに」



今は恋ちゃんとお買いもの中





昨日



「もしもし?輝?」


「うん」


夜由歩から電話がきた


「来週の土曜日空いてる?」


「うん、特に予定はない」


「じゃあさ、プールとお祭り行かない?」


「プールとお祭り?」


「そう!!最近できたプールあるじゃん!!」


「でも、私泳げないよ?」


もともと泳げるのだが、肩を壊したせいで泳げなくなったのだ


「そーいうプールじゃないの!!波のプールとか、ウォータースライダーとか!!」


「あー、うんいいよー」


「ホント!?あとね、実緒と瑠奈と楓子もいるから!!他も誘ったんだけど用事みたいでさ〜
そして、男バレもいるよ!!!」


「え、男バレ!?」


「うん!!何かその日体育館の整備で使えないらしくてさ、瑠奈の彼氏と4人くらいいるって」


「あ、そうなんだー、由歩の彼氏もいるの?」


大会が終わってから由歩は向こうのキャプテンに告白されたらしく付き合い始めた


「う、うん、まぁ。あ!!輝の彼氏もいるから安心して!!」


「カ、カレシ何ていません!!」


「え、それってマジなの?」


「マジだよ、マジ!!!」


「絶対できてるしよ!!」


「いや、どうなんでしょう」


「告白したの?」


「うーん、されたから告白した?それかされてないけどした?」


「よくわかんないけど、聞いてみればいいじゃん」


「うーん」


「おしゃれしないとね!!水着も浴衣も!!」


「え、そーいうことするの!?」


「好きな人がいるんだよ!?おしゃれして少しでも可愛いって思ってもらいたいじゃん!!」


「確かに…ー!!わ、私も頑張る!!」
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