小さな彼との青春

□第十一話
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「ごーめん、寝坊しちゃった!!」


「あ、もうできた」


「はやっ!!!なに作ったのー?」


今は10時半恋ちゃんは昨日珍しく夜中まで勉強していた


「アップルパイとワッフルとクッキーとガトーショコラとマカロン」


「そ、そんなに作ったの!?」


「う、うん」


「わっ、美味しそう!!どれかもらってもいい?」


「あ、これ恋ちゃんの分」


「え!?私にあるの!?」


「う、うん。テスト近いのに私のために頑張ってくれてるから、その、お礼」


「輝ー!!ありがと!!それにしても随分気合い入ってるねー!!何時からやってるの?」


「7時半」


「はやっ!!」


「でも、こんな量迷惑じゃないかな?」


「夕くんなら大丈夫だって!!!じゃあ、私朝食食べるからその間ラッピングしなよ!!」


「う、うん」


家にあるありとあらゆるラッピングの中から選んで包んだ


包んで思った大きすぎる……ー


やばい、これいくら心の広い西谷でも迷惑がる可能性が…!



「可愛いじゃーん!!」


「そ、そうかな?大きすぎない?」


「いいじゃん、いいじゃん!!愛情たっぷりって感じでいいと思うよ!!」


「あ、愛情…!?」


「あれ?まだ付き合ってないの?」


でた


まだって


「つ、付き合ってないよっ!!」


「でも輝は夕くん好きでしよ?」


「き、嫌いではないけど…ー、好きって感覚がよくわからない」


「あー、若いなー。まぁ、そのうち自分でわかると思うから大丈夫!!」



恋ちゃんは彼氏を何回か作ってたけど長続きはしていなかった


きっと恋ちゃんも私と一緒でよくわからないんだと思う





「思ったけど、朝食って時間じゃないよね」


「そうだね、私昼まで走って来る。」


「おー、ガンバレー!!」


これは、私がテスト近いことに関して気を遣ってくれているのかな?


本当良い妹だなっー!!



「うわ!!美味しいこのワッフル!!」
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