小さな彼との青春

□第十一話
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冬休みが終わるまで2週間をきった


西谷は合宿で冬休みが終わる三日前に帰って来るらしい


そこから二日間は完全オフで市民体育館でバレーをやることも禁止されてるって言ってた


それで練習相手に困ってたら有難いことに町内会のみなさんが来ていた



「輝大分レシーブ良くなったけど、オーバーカットはまだまだだな!」


オーバーカットとは顔の前で強打とかを取る時にまれに使うもの


「は、はい」


「トスも良い感じだしな!!
ブロックフォローと動いて取る強打を重点的にやれば大丈夫だ!!」


「はい!!」


でも毎日いてくれる訳ではないので、恋ちゃんの友達のバレーボーラー?も協力してくれた


その中に凄いサーブの人がいて、取れても向こう側に返ってしまう



「輝はもっと凄いサーブ打ってたじゃん!!」


「あたしも見せてもらったけど、あれはヤバいよ!!取れる人いないよー!」



自分のサーブ取れないかもなっと思った



それから毎日、バレーボーラーや町内会のみなさんに付き合ってもらった



そして最終日



「輝上手くなったな!!!」


「ああ、最初に比べて随分上がるようになった!!」


「あ、ありがとうございます」


「ちゃんと、部活出ろよー」


「え、」


「今まで頑張ってきた分見せつけて来い!!」


「は、はい!!!今までありがとうございました!!」


「またいつでも相手してやるよ」


「いくらでも教えてやる」



私は本当に良い人達に恵まれた



全部恋ちゃんのおかげだ



「恋ちゃんありがとう!!」


「どーいたしまして!!」






こうして、ハードな冬休みを終えた
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