小さな彼との青春

□第十二話
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春の大会が2カ月後に迫った



スタメンは大体は決まってるけどリベロはまだ決まっていなかった



そして今日スタメンを懸けて晴希と勝負することになった



勝負の内容はスタメンのサーブを2本ずつ受けた後楓子、実緒、玲花の1人3本ずつスパイクノーブロックで取る



私はその内容を聞いてから町内会のみなさんや恋ちゃんの友達のバレーボーラーに手伝ってもらった


自信はある


負けない、もう1度コートに立つために





「よーし、川之内、鈴木やるぞ!!!」


「はい!!」


「は、はい」



晴希はいつも通りでリラックスしてる感じだ




「試合と同じ順番で2本ずつ打ってやれ、鈴木から!!」


「はい!!」



晴希は10本中9本をセッターに綺麗に上げた


1本は少々短めだった



「川之内!!」


「はい」



たくさんの人に協力してもらったんだ


この日を待ち望んでいた


結果を出す



「凄い集中ですね」


「うん、多分もうボールしか見えてないよ」



結果は10本中9本


1本は少し大きめだった



「今のところ同点かー、2人共凄いな」


「でも次で決まるよね、スパイク速いし、ノーブロックだからさ〜」



「鈴木から」


「はい!!」


楓子は速攻速いけど、そんなに威力はない


玲花は上から落としてくるから前の方にくる


実緒は狙って打ち分けできないから予測できないな




晴希は9本中5本セッターに綺麗に返った



これキタな


私の思った通りだ



「来いっ!!」



ピリッ


雰囲気が変わった



スパイクは体の向きや手の動きで大体なら打つ方向を予測できるが


輝は100%ボールの下に入ることができる


繋心さんに言われたことを意識していたら、ボールがゆっくり見えることがたまにあって



ボールが落ちる一瞬まで、届かなければ、滑り込んで、そしてどんな態勢でもセッターに返す





結果9本中9本



「百発百中……ー!!」


「凄い、、、、」
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