小さな彼との青春
□第十二話
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「スタメンを発表する
セッター1番西村
レフト3番楠田、7番加賀
ライト8番七瀬
センター9番福村、5番矢吹
センター2人と交代リベロ2番川之内以上」
スタメンになれた
これでもう1度コートに立てる
「輝ー!!」
「は、晴希」
「何、びびらないでよ」
「あ、はい」
「いやー、完敗だわー!!ずっと頑張ってたもんね、私には敵わないや!!もうリベロとしてはコートに立てないからさ、フローター教えてよ」
「え、え?フローター?」
「輝みたいに打てるかはわからないけど、私もピンサになって点稼ぎたい!!だから教えて!!1点でも多く取れるようになりたいの!!」
「うん、わかった」
「ありがとう!!試合に出れるようになる!!」
晴希で良かった
ライバルが晴希で
本当に
「何?私に申し訳ないとか思ってんのー?」
「お、思ってないよ」
「強い人がコートに立つ、これ常識だよ!!」
「は、はい」
「よし、じゃあ早速教えてよ!!」
「う、うん」