小さな彼との青春
□第十三話
3ページ/5ページ
「相手はさっきの試合を見る限り、ブロックが高いな。だが、びびることはない攻撃の多彩性を生かしていけ」
「「「はいっ!!!!」」」
「さすがにもう緊張しないしよ?」
「まぁ」
「大分」
「ちょっと2人共大丈夫!?」
「うん」
「まぁ」
「輝は1、2回戦活躍したじゃん!!実緒もフリーとかブロック打ち抜いたりしてたしょ!!だから、リラックス!」
「そうですよ!!私だって緊張してますけど、わくわくします!!」
「楓子は本番に強いからね」
「じゃあ、一本気合い入れますかー!!
絶対勝つぞー!!!!」
「「「おー!!!!」」」
相手は背が高い人で実緒くらいだ
そんなに高さなさそうだけどな、ジャンプ力が凄いってことか
私は最初ベンチで待機
1発目は朱里のサーブ
朱里は私が短い期間で教えたジャンプサーブをする
練習ではアウトはあまりないけど、ネットにかかるのが多い
けど1、2回戦ではミスはほとんどない
朱里のサーブで2点取れて私と交代
「ナイサー」
「ありがと」
まだこっちから攻撃していないからブロックがどんなものかわからない
そんな事を考えてるうちに笛が鳴る
「輝!!」
「輝先輩!!」
「オーライ!」
「ナイスレシーブ!!!」
「A!!」
「ライト!!!」
楓子が勢いよくAで入る
向こうもAに合わせてブロック
とみせかけての瑠奈のバックアタック
初端なからのパイプ貫通
「瑠奈ナイス!!!」
「ナイスキー!!」
「ありがとうございます」
楓子だけではなく、みんなバックアタックの練習をしている
だから一応全員パイプはできるってこと
これで相手も軽はずみにAでは跳べない