小さな彼との青春

□第十三話
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24対22



「1本取るよ!!!」


「来い!!!!」


これを取られればフルセット



相手のサーブは1番威力のある人


私に来い!!!



「実緒!!!!」


「実緒先輩!!!」


丁度由歩が出てくるとこを狙ってきた



「ごめん、大きい!!」


由歩の背じゃ、あのボールは上げられない

ダイレクト来る



「輝!!!」


「ハイ!!!ごめん、短い!!」


鋭角なところに来て滑り込んでどうにか上げられた


アタックにどうにか繋げられたが攻撃は1本に絞られてるため、ブロックが待ち構えている






ブロックにボールが当たり、落ちてくる刹那


ゆっくりに見える…


ラインギリギリ入っているのがわかる


そこに手を入れる




「上がった!!!!!!」


「もう1本!!!!!」


「輝ナイス!!!」



玲花の強打で試合が終わった



25対23



「よっしゃー!!!」


「ナイス、玲花!!!」


「輝も凄かった!!!」






整列をして、相手はみんな泣いている


これが最後の大会


勝者がいれば敗者もいる






「これで、決勝進出〜!!!」


「やったねー!!!」


「お前らー今日はこれで終わりだから、明日に備えて帰るぞー」


「「「はいっ!!!」」」



軽くミーティングをし終えると男子も丁度終ったようだ



雰囲気を考えれば、きっと負けたのだろう


特に誰が口を開く訳もなく私たちは外に出た
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