小さな彼との青春

□第十五話
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「そういえば、プール行って1回帰って来るの?」


「うん、今日一斉メールで来た。2時くらいに別れて4時に再集合だって」


「それはまぁ、楽しい1日ですなー」


「うん」


「浴衣は家にあるし、水着はあれでいいの?」


「うん、え、変?」


「いや、水着っぽくていんじゃないかな?最近のは服みたいだけど」


「あ、そうなんだ」


「問題は着て行く服だね」


「う、うん。私全然服とかわかんない」


「年中ジャージだもんね」


「ま、ぁね」


「ここ、このお店で買おう」



恋ちゃんに連れられて来たのは蛍光でハデ目でもなく、可愛いフリフリ〜とかでもなく


普通のお店だった




「ANAPとか、axeaもいいけど、やっぱここだよね!!」



自分で服何て選んだことないし、おしゃれしたいって思ってもいなかったから


こういう日が来るとは




「輝〜、これは?」


恋ちゃんが見せたのはNYと書いてあるワンピース


NYってニューヨーク?


そんな服着るの??


「でも、輝は見た目もボーイッシュだからこういうのはやめておこうか」


「あ、うん」




「あ、これはー!?」


見せられたのはlet me down と書かれた黒い肩のところが穴?空いてる服



let me downって私に失望?


何か、嫌じゃないですか?


肩穴空いてるし




「肩穴空いているよ?」


「プッ!これは、オフショルダーって言ってわざと見せてんの!!」


「あ、そうなんだ」


それからも色々恋ちゃんが見せてくれるが、恋ちゃんはうーんと言っている


私と言えば全然わからないため恋ちゃんに任せている






「あ!!これがいい!!これにしょう!!買って来る!!」


一瞬私に見せた後すぐ行ってしまった
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