BL
□教育
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「―…いっ…ここ、は…」
後頭部に走る痛みにスバルは目を覚まし、辺りを見渡す。
薄暗い部屋、錆びたような血の匂い、鈍い光を放つ刃―…。ここは…
「拷問部屋、か…」
「御名答。やっと目を覚ましましたね、スバル」
独り言のように発したはずの言葉に思わぬ返答があり、スバルは素早く視線を声の主の方へと向ける。
そこには鞭を片手にいつもと変わらぬ笑みを浮かべたレイジの姿があった。
「レイジ、てめぇ…何のつもりだ、あぁ!?」
「おや、何のつもりだ、とは不粋なことを聞きますね。躾のなっていない末っ子に兄が教育してやろうというのに…」