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□月
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第1話〜雑誌〜
君の香りずっと
僕の声よ届け
今どこにいるの?
僕のプリンセス
答えて…
〜♪
「答えて…か」
ボソッと言うとソファで雑誌を読んでいた玲音が話しかけてきた
「ん?どうした?カナ」
「いや、なんでもないよ。玲音」
「そうか?」
ならいいけど。といい玲音は雑誌に目を戻した。
「カナ〜♪玲音〜♪ちょっと聞いてよぉぉぉ♪」
フリフリの服をきていて軽いメイクに茶髪の髪、そして両手に雑誌を抱え込んで走ってきた女。
そう。この人は私たちのマネージャーの藤鄭美紗和(とうじょうみさお)
通称、美紗姉
年齢は28
彼女はココロは女の子体は男。いわゆるオカマだ。
でも私は美紗姉がダイスキ。
だって美紗姉は男でもあり女でもある。
玲音にできない相談も気軽に乗ってくれるからだ。
「どうしたの?美紗姉。そんなにあわてて。」
「そうそう。あんまり走ってるとメイクがとれるぜ?」
「シバくぞ玲音。」
まぁ、怒ったら怖いんだけどさ。
「すんません。」
「よし。それでね―これ見てみて!」
「なにこれ?」