01/10の日記

14:43
伝聞『嘘物語語り』
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嘘と欲で創られた物語

足掛け嘘かけ何十年
手描きの図形は何百年、あのまま変わらず残るのか
物語は何千年経っても嘘と欲でまみれたままなのか
嗚呼、呼吸さえ儘ならない。
息つく間もない空間で、何万年何億年僕はこの物語を描き続けるのだろうか。

これが、何兆年も生きてきた僕の一番の謎。

読む人がいなくなってから、もう二億三千四百五十六万七千八百九十一年目。

僕が書き出してから、もう…何兆年目?

もう、お家もとうに風化して無くなってた。

気づいたら、僕は身一つと紙とペンで生きてきた。
不思議と、お腹は減らなかったんだ。
唯、書き残したことがないように物語を紡いでいければそれでよかった。

そして、僕は今ここにいる。



そうそう。
君にこの話をし出して何年目か、君は分かるかな?

僕がこの話をし出したのはね、かれこれ一兆と五千七百三十九万年と八千四百六十二年前だよ。
それまでも、やっぱり君は生き続けてたよね。



嗚呼、やっぱり君も僕も人間じゃない。
良かった、友達を見つけられて。

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