◇銀桜学園の日常
□日常〜光編〜
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1,朝
「光、起きて!」
ドアを勢いよく開けて私の部屋に
入ってきたのは一緒に暮らしている従姉妹の乙葉。
乙葉は前日、所属してる弓道部の練習が無かった時は朝早めに起きて、寝てる私を起こしに来てくれる。
でも、
『もうちょっとだけ〜…』
眠いものは眠い。
剣道部は毎日ある上に練習がキツイから翌朝に響くんだよね。
だからいつも目覚めは超悪い。
そんな私に乙葉は、
「まったく…光、わたしが作った朝ご飯、いらないの?」
『いる!!』
私は乙葉が言い終わらない内に返事をしながら飛び起きた。
乙葉が作るご飯は私が作るより美味しい。(乙葉は光が作った方が美味しい、って言うけど)
「焦りすぎだよ光(笑)。とりあえず着替えてからリビング来てね♪」
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
リビングに入ったら、テーブルには乙葉が作った朝ご飯が乗っていた。今日は私の好きなフレンチトーストがある。(私はひそかにガッツポーズした。)
「光、今日は牛乳で良かった?」
と乙葉が席に座りながら言った。
『うん。じゃあ、』
「『いただきます!』」
『さすが乙葉。超美味しい。』
私がそう言うと、
「そう?ありがとう!」
と、乙葉は嬉しそうに返した。
『ご馳走様。』
「ごちそうさまでした♪」
私たちはあっという間に食べ終わり、二人で食器を洗った。
そして今日は二人一緒に家を出た。
ちなみに私達の家は銀桜学園高校から徒歩圏内だ。
…だからなのか、登校する時から私達の忙しい日常が始まる。