淡雪と月光

□参,入隊
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山南に連れられて大広間に戻った洸は、土方から驚くような言葉を聞かされた。


「獅子藤、お前 新選組に入隊しないか?」

『え?』

「もし、お前が入隊すればお前が見てしまったものの情報を外へもらされることもなく、戦力が増えるからこっちの利益になる。」

「それに、君は殺されないし、追っ手もまさか新選組にいるとは気付かないだろうから、君にとっても、いい話だと思うけど?」
と、沖田が付け足した。

「ただし。お前は女だ。勿論、普段から男装してもらわなきゃならねぇし、他にも我慢してもらうことも多いだろう。」

『仮に、私が入隊しないと言ったらどうなりますか?』

「……さぁな。」


その言葉には言外に悪い方にはなるぞ、という脅しが含まれているな、と洸は思った。


「で、どうする?」


どうする、も何も答えは洸の中で初めから決まっていた。



『…新選組に入隊させて下さい。』









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