武神と巫女

□十四,相反する者…っていうとなんか格好いい。
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〜乙葉side〜



万事屋+トッシーと別れた私は、沖田さんのいる車両から大分後ろの車両の屋根に乗った。

中に伊東派が沢山いる事は既に分かってる。なら、気付かれないように近付かないといけない。


飛び移る前、最後に確認した時には近藤さんが囲まれてる車両に沖田さんが入ってってた。
中が緊迫しているなら、それだけ私も気付かれにくい、と思う。



ガタガタッ!!



私が沖田さん達のいる車両に辿り着いた丁度その時、車体が大きく揺れた。
後ろを振り向くと、煙が上がっていた。


『って、危なかった……』



─爆弾による爆発だっていうのはすぐに分かった。驚きの声が下から聞こえてくるあたり、仕掛けたのは沖田さんだろう。


『(─…あれは、沖田さんと近藤さん…?)』


近藤さんが前の車両に入った時、沖田さんはそのドアを外から閉めた。
会話が少しだけ聞こえる。


「─ここは引き下がっておくんなせェ。」

「るな─開けろ!」

「…こうなると─俺達ゃ集まったんだ。」


近藤さんのいる前方車両と私や伊東派のいる車両が離れていく。
沖田さんはこちら側に飛び移った。



「─命張って護る甲斐があるのさァ。」


「総悟!お前に死なれたら、俺ァ、俺は…」

『(近藤さん…)』


でも、沖田さんの気持ちは嫌でも分かった。この組織に少ししかいない私でも日々の中で…近藤さんが皆さんから大切にされているのが伝わってきていたから。


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