薔薇の花園
□ポッキーゲーム
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11月11日。
今日、万事屋に土方が来た。というより、俺が土方を呼んだんだ。
「土方ー」
「なんだ?」
「ポッキーゲームしない?」
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なんで俺がお前とポッキーゲームしなきゃならないんだよ!とか言いながら土方はあっさりOKしてくれた。
というかコイツは今日が何の日だか気付いてないのか?
まあ、そんなことはとりあえず置いておいて、俺はあらかじめ用意していたポッキーの端を口にくわえた。
「…これ最後まで食べきるのか…?」
俺が頷くと、土方はおそるおそるポッキーをもう片方の端から…食べだした。
それと同時に俺もポッキーを食べ始めた。
当たり前だが、二人の距離がどんどんと縮まっていく。
そして俺は
「っ…」
そのまま土方にキスをした。
土方はすぐ離れようとするが、俺は離してやる気はさらさらない。
「ふっ……はあっはあっ」
土方の息が限界そうだと感じたので、俺はようやく土方の唇から自分のそれを離した。
「おい、銀時!キスするなんて一言も聞いてねぇぞ!」
「え?もしかして本当に気付いてない?今日はそういう日だよ?」
「なっ…///」
「…十四郎、顔真っ赤。」
「!!///」
土方は余程恥ずかしい様で耳まで真っ赤だ。
「なあ、もう一回やろうぜ?ポッキーゲーム。」
そんな可愛い土方だからこそついついいじめたくなる。
今日、俺達はあと何回ポッキーゲームをするんだろう?
土方の真っ赤な顔を見つめながら、俺はそんなことを考えていた。
とても平和な、今日この頃。
〜終〜
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