武神と巫女

□序,昔の事ってふと思い出すよね
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*******♪*******



「おいっ、黒ネズミ!!」


銀時が俺の事を大声で呼んでいた。


『なんだ!?』

「やべぇ、こっち側の奴が殺られそうだ!早くこっち来てくれ!!」


確かに銀時の近くにいた奴は明らかに疲れはて、今にも殺られそうだった。だが、


『こっちも手一杯で無理だ!

…っ、銀時、危ない!!』


銀時が俺の方を見ていたため、天人側の奴が銀時に斬りかかっていたんだ。



キーン!!ザシュッ



俺は間一髪で銀時に斬りかかった奴を斬った。


「ありがとう、助かったぜ。」

『礼なら、』


と俺は言葉をきり、周りを見てから、


『この修羅場を切り抜けてから言ってくれ。』


と、態勢を整えながら言った。


「ああ。…そうだな。」


銀時が答えた時、
高杉がこちらに近付いてきた。


『銀時、黒。』

「なんだ?高杉。」

『あ、ヅラと辰馬。』


銀時が高杉に訪ねようとしたら、今度はヅラと辰馬がきた。

ある意味、攘夷組集合。


「ま、いい。いいか、皆。」
とりあえず、高杉が仕切り直した。

「「「『?』」」」




「…死ぬなよ。生き残れ。」



高杉が言ったのは戦場には一番似合わない言葉だった。
だが、皆は真面目に答える。


「当たり前だ。」

「そうじゃき。」

「約束はできねぇけどな。」

『善処はする。』


「これは約束だ。分かったな。じゃあ、皆、行くぜ!!」


高杉の言葉を最後にまた皆は戦場にちらばっていった。





********♪*********




あれからもう確か五年くらい経つ。
けれど、まだみんなと交わした約束は消えてないはずだ。
もう一度、皆のゆく先を見るまでは…“役目”をしっかりと果たすまでは…死ねない。





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