武神と巫女
□四,大人でもゲームのためなら大人げなくなることがある。
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「はぁ…まったく、あんたたちは…」
家電量販店の店長さんはだいぶ怒っていた。
「またゲームで決めてやれ!!」
「そうだそうだ!」
…はっきり言うとお客さんもちょっとうるさい。
「仕方がないので、今回も決着はゲームで着けさせていただきます。今回はOweeの新作ゲームソフト、“くえすと”で戦っていただきます。勝敗はLv.15のミニドラゴンを倒したチームの勝ち、ということで。異論はないですね?」
「あぁ。」
「もちろんだ。」
土方さんと銀さんが頷いた。
「えーでは各チーム四人のパーティーを作って下さい。そして各自設定を済ませて下さい。」
その設定がどうなったかというと…
チーム・ヨロズα
銀時=ギン…Lv.10。剣士。
神楽=カグラン…Lv.8。力持ち。
新八=メガネ…Lv.2。魔道師。
桂=ヅラ…Lv.5。忍者。
チーム・マルシン
土方=ヘタレ…Lv.1。力持ち。
沖田=サド…Lv.9。剣士。
乙葉=ミーコ…Lv.10。魔道師。
山崎=ジミ…Lv.5。忍者。
となった。
「ってオィィィ!俺Lv.1ってなんだよ!!」
ヘタレさん…じゃなくて土方さんが反論した。
「ああ、これはランダムで当てはめられるもので…職業も同じくですね。」
『名前は?』
「それはOweeが決めています。たぶん外見とかで…」
「いや外見だけで名前決めるゲームってどうなんだよ。」
メガネ…じゃなくて新八くんが語尾に小さく「ークシャテリア!」って付けてツッコんだ。
「今は時間がないので苦情は後で聞きます。それでは…
ゲームスタート!!」
そのとたん私の目の前に現れたのは…
ドラ○エに出てきそうな町だった。
〜四、大人でもゲームのためなら大人げなくなることがある。 終 〜
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