武神と巫女
□九、刀ってそんなに機能付きがいいの?
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「隊長、ちょっとだけ素振りさせてください!
うおおお!やっぱ違うわ一級品は!!音が全然違うもん!重低音がスゴイ!!」
隊士さん達が騒いでいると。
今度は局長室の襖が開いた。
「オイなんだ?やかましいなぁ。朝から騒々しいぞ」
「局長!すいませんあの…!!!」
「 そ、その刀は…虎鉄ZーII !!デジタ…」
バシッ
いい加減ちょっとイライラしてきたから思わず叩いちゃった。
「いちいち説明いらないですよ。だいたい想像つきますし。」
だって目の前に部屋でコロコロをして掃除する近藤さんがいるんだもの。
「す、すいません…でも、菊一文字の3倍はするぜ…やっぱスゲェ!!」
「おめーら、そんな安っぽい刀使ってんのか?…いいか、刀は武士の魂なんだぞ。そんな細いもん使ってるなんざ、お前らの魂もしれたもんだな。」
今、コロコロになってる物を“武士の魂”とか言っちゃったよね?局長。
『…失礼ですが武士の魂がコロコロになってるのはおかしいと思うんですけど。』
「スゲーや近藤さん。…俺達も頑張ってアレ位の業物持てるようになりたいな。近藤さん、ちいとだけ素振りさせてもらってもいいですかね?」
「ん、別にいいけど。」
そう近藤さんが刀を沖田さんに貸したら。
「ふん!」
バキッ
「虎鉄ぅぅぅぅぅ!!」
沖田さんはなんとその刀で岩を叩いた。…当たり前だけど刀は折れた。
「あ、すいやせん。これなら岩も両断できるかなと思ったんですけど、やっぱりダメでした。」
「オメェ…絶対ワザとだろ今の!俺の虎鉄ちゃんに嫉妬して…。」
…どっちもどっちだと思う。
言わないけど。
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