Baseballドラマ(仮)
□第三章
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あれから一週間後
ゆりあには一つ疑問があった。
「ねぇお兄ちゃん?どうして直ぐに野球やるよって言わなかったの?」
そう長年兄妹として過ごして来たゆりあは解らなかった、何故あの野球バカだった兄がもう一度できると言われたのに悩んでいるかを。
『別に…ただもう一度野球をやるって言ったらあいつ等は許してくれるかな?ってな。』
隼人を悩ませていたのは中学生の友達が許してくれるかという事だ。隼人は中学の時に練習のしすぎで肩を壊していて、その時に怪我をしたとは言えず『つまんねぇから』と言って辞めてしまっているからだ。
「なーんだ!そんな事か。」
ゆりあはやれやれと言った風に言った。
『ゆりあお前そんな事って、どういう事だよ!?』
隼人は思わず怒鳴った。
「お兄ちゃんは頭カチカチ過ぎるよー( ̄∀ ̄)里英ちゃんもあきちゃも悠馬君もみんな解ってるよ。」
ゆりあはあったり前じゃんとでも言うように言った。
『えっ… それどういう事だよ?』
「ふっふっふー(笑)内緒だよー学校に行けば解るよー!」
そう言ってゆりあは部屋を出ていった。
『行けば解るって…?』