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□永遠花火
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「 ジェヒョ 。 貴方が 本当に 、
これからを共にできると 信じることが
出来る相手を 見つけたら …
その時は お母さんに 紹介しなさい ? 」
永 遠 花 火
いつも 俺の目の前は 真っ暗だった 。
光なんて なかった 。
俺は何も 見れなかった 。
どんなに 望んでも 、
どんなに 願っても 、
無駄だった 。
「 ヒョン … どうかした ? 」
黙り込む俺の手を 俺よりも低い声が
不安げに 手をそっと握ってくる 。
「 ああ 、 なんでもない 。 考え事 。 」
そう目の前にいるであろう ジフナに微笑めば 、
「 そっか 」 と呟く声が 微かに聞こえる 。
サラ … と 、 涼しげな風が 頬をなでる 。
今俺たちがいる 病院の屋上には 、
誰もいなかった 。
しんとした空気が とても美味しく感じる 。
大きく息を吸い込めば 、 左手を握る手に 力が入った 。
「 … もうすぐで 始まるよ 、 」
そういえば 肩に頭を乗せてくる 。
服越しに感じる熱が 心地いい 。
柑橘系の爽やかな匂いが 鼻をくすぐる 。
それだけで 俺は 幸せになれた 。
ドン ッ ―― …
身体の芯まで響くような 大きな音が 聴覚を刺激する 。
「 うわ っ … ! 」 と歓喜の声を上げる ジフナに愛おしさが込み上げる 。
「 ちょ 、 ヒョン !? 」
急に抱きしめれば 歓喜の声が驚きの声へと変わる 。
ぎゅっと きつくきつく 抱きしめれば 、
慌てていた ジフナも 、
そっと 背中に腕を回してくれた 。
いつだか … 結構前 。
いつも口癖のように 口にしていた 俺への言葉 。
その言葉のとおりに
母さんに ジフナを紹介すれば 、
「 貴方が決めたなら 何も言わないよ 、 」 と 、
お母さんは 一晩中泣いていた 。
例え 大勢の人が 俺たちを 反対しようと 、
母さんの その一言が 俺の背中を押した 。
それが 母さんの本心じゃなかろうと 、
例え 親不孝だとしても …
誰が何と言おうと 、 愛そうと … そう決めたんだ 。
「 好きだよ … 。 」
花火が打ちあがった瞬間 。
自分でも 聞こえないくらい小さな声で 呟いた 。
「 ん … ? 聞こえないんだけど 、 」
「 好きだよ … 。 」
好きなんだ 、 … 好き 。 好きだよ 、 誰よりも 。 … 好きなんだ っ 。
何度も 何度も 花火が打ちあがる数だけ 、
何度も 何度も 腕の中にいるジフナに 言葉を重ねる 。
「 ひょ 、 ん … 」
「 好きなんだ … っ 。 」
頬をなでる風 。
目から伝う涙で 頬に冷たさが残る 。
「 … っ 今更かよ 。 そんなの 、 知ってるっ … ! 」
そう苦しげに聞こえる声に 、
ジフナも泣いてることがわかった 。
顔が少し 緩みなるのを 抑えては 、
そっと身体を離す 。
いつも俺の目の前は 真っ暗だった 。
光なんて なかった 。
俺は何も 見れなかった 。
大好きなジフナの顔さえも 、 見たことなかった 。
それでも 好きだった 。
諦められないくらいに 好きだった 。
そっと見えないジフナの顔に手を添える 。
少しずつ 手の場所を変えて 顔の形を知っていけば 、
くすぐったそうに 小さく笑う声が聞こえる 。
頬に添えていた両手で ゆっくりと 唇を探す 。
こんなに 格好悪いキスで ごめんな … ? 、
「 んっ … 、 」
大きな花火が咲いた瞬間 。
2人の唇が重なった 。
花火が 上がるたびに 何度も繋がった 。
時が許す限り 君を愛したい 。
俺でも いいのかな ?
顔も 髪も 何も見えなくても 、
ただ 君に恋をしたい 。
心が見えれば それでいいよ 。
君がいれば それ以外何も 望まない 。
「 好きだよ 。 」
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意味わからなくなった ´`
ボカロの 永遠花火 参考 。
… もう そのまんま 。
まあ まあ … ぜひ 聞いてみてください ^^ `
歌い手さんの 歌ってみたのほうを
お勧めします h
感動しますよ k