TALES OF UNIVERSE

□プロローグ
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遥か昔、人間界が滅びに瀕した時


金色の光と共に、精霊の王現れん


精霊王は言った


『この石に祈れば、いついかなる時も我々はそなたらに力を貸そう』


精霊王は六色の石を、人間界にいた六人の王に託し、去っていった


六人の王が石に祈りを捧げると、六色の石は六色の光を放ち、中から精霊が現れた


闇に覆われた空には光が溢れ、雪と氷に閉ざされた地には豊かな緑が芽吹き、干上がった土地には清浄な水が溢れた


以来、人々は精霊王と精霊達に大いに感謝し、各々が治める土地で彼らを祀る事にしたのであった


精霊の力は人々の暮らしを豊かにしたが、同時に争いの種にもなった


精霊王降臨から数百年、霊石の属性によって分かれた六つの国は互いに争い合う様になった


それぞれの国が、すべての霊石を独占しようとした結果起きた戦争


後に『精導大戦』と呼ばれるこの戦争で、人と精霊に関わらず多くの命が失われた


互いに大きな痛手を負った六つの国は休戦協定を結び、戦争は終結したのであった
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