長編予定地
□ある飛行術教授の入学式
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ザワザワ…
9月1日、今日はイギリス各地で新学年を迎える日。
もちろん漏れなくココ、ホグワーツにも初々しい新入生がやってきた。
新入生をハグリッドが引率しているであろう中、我らが主人公はダンブルドアから小さな注意事項を聞いていた。
「今年はちと面白い生徒がおっての、暴れ柳を植えたのじゃ」
そんな出だしから始まったこの注意事項は、ロジィの興味を引くには十分。
ロジィの目は話が進むにつれてキラキラと輝いていっていた。
「へぇ!そいつドコの寮になるんだろうな?」
「まだ分からんが、もしもスリザリンになった時には、ちと気を付けてやってくれるかの?」
「スリザリンいいじゃん、からかいやすいし」
取り留めのない会話に発展しそうになった時、バァンと大広間の扉が開かれた。
マクゴナガル先生が初々しい新入生を引き連れてのご入場だ。
キョロキョロと辺りを見回す子供たちが多い中、含み笑いをしている新入生が若干4名。
ロジィの目はしっかりとその4名の顔を捉えていた。その様子にニヤリと口元が歪む。
「ありゃ、グリフィンドール行きだ」
そして厳かに組み分けは開始された。
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