短編・中編
□ゴーストライターA
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こんにちは、相変わらず楽しく魔法世界を堪能している僕です。
いつこの世を旅立てるのかを考えるのはやめました。
日々ハリー君の頭に張り付いています。今日も僕の定位置はほわほわ!
さて、今日はどうやら箒の授業があるみたいです。魔法使いならではの移動手段。
もちろんゴーストな僕は浮ける訳ですが、やはり楽しみです!
ハリー君は下手だったらどうしようと心配していますが、それを聞いたハーマイオニーちゃんがトロフィー・ルームへとハリー君を連行します。
「そんな訳ないわ。血筋ですもの」
トロフィー・ルームでのハーマイオニーちゃんの一言。ですが、僕は思います。
馬じゃあるまいし、血で解決できる問題なのでしょうか?
そんな僕の思いとは裏腹にハリー君は安心した様子。
…そんな単純な所も可愛いと思います。
「自分の両親の事なのに、ハーマイオニーの方が知ってるなんて変なの」
そしてロン君、君にはデリカシーというものがナイのですか?
どうも最近はハリー君びいきになってきている僕としては気になります。
子供って残酷。
思わず、慣れ親しんだくせっ毛をなでなで。
あぁ、僕って役立たず。
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