長編予定地

□ある飛行術教授の初授業
2ページ/5ページ


「では改めて、ロジィ・フェルナンドだ。五年前までは俺もホグワーツ生だったから、授業や学校生活で分からない事があったら気軽に聞いてくれ。」

ロジィの軽い挨拶に先程までの妙な緊張もほぐれたのか、あちこちから質問の声が上がる。

「ロジィ教授はどこの寮だったんですか?」
「先生彼女いるのー?」
「クディッチ選手になるにはどうすればいいの?」
「箒乗った事ありませんが大丈夫ですか?」
「いくつー?」

全く関係のない質問まで飛び交い始める。だが、年の近い教授はロジィ以外いないのだから仕方がない。

再びガヤガヤと騒がしくなる生徒たちにロジィは満面の笑み。

「順応性たけーな、オイ。ま、出身寮はグリフィンドール、年は23だ。先輩たちからオレの悪評聞く事もあるかもな」

悪評というのが気になる所だ。
だが、ロジィは彼らの質問に面倒くさがる事なくサクサクと答えていく。

「あー、ちなみにオレはグリフィンドールだが、オレの親友はスリザリン。寮が仲悪いからってその波に乗る必要はないぞ。全員、覚えとけ」

最後の言葉に赤毛少女、リリーは満足そうに頷いたが、赤も緑も不服そうな顔が目立つ。


「ま、その辺はもうちょっと成長すりゃ分かる。とりあえず授業始めるぞー」






_
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ