短編・中編
□ゴーストライター
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僕は売れない小説家でした。
その日も書き上げた原稿を持って、出版社を目指していたのです。
キングスクロス駅を出た僕は歩行者用の信号を渡っていた時、猛スピードで突っ込んでくる車を見ました。
それが、生きていた僕の網膜に焼き付いた最後の映像。
気付けば僕は自分を、いや、自分だったものを見下ろしていました。
それから僕の不思議なゴーストライター生活が始まったのです。
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