詩集

□ワガママ
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離れたくなくて
君に我が儘を言った夜
困った顔をしながら君は
仕方ないね、と呟いた

いつの間にか
君が側にいることが
当たり前だと思った日々
そんなわけないのに

あの日君が言った言葉
思い返してまた後悔
胸に刺さった棘は
溶けることないまま

もしも、あのときの言葉
取り消せたら
もしも、あのとき君に
一言ごめんと言えたら
悲しくなかったのかな


涙を流しながら
君が言った サヨナラは
取り返しのつかない
僕への終止符

なんでも君のせいにした
ただ子供のように
駄々をこねれば
君が聞いてくれると信じて

君がいない夜は寂しくて
君のカケラを探す
僕一人じゃ何も出来ない
僕だけじゃ苦しいよ

粉々に砕けた写真立て
今の僕たちみたい
僕の世界から君が
抜け落ちてしまったんだ

記憶を頼りに君を探す
もう一度会えるなら
君を心から抱き締めよう
もう二度とはなさない






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