混迷∞青年記@ 第一章〜第六章
□第一章第二話
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『はぁ…』
母親の治療費、違法金利の借金
今だ信じられないことであるが現実のようだ
借金取りが家に押し入ってきた後、俺はすぐに家を出る準備をさせられそのままこの社員寮に入れられた
『家賃や食費のやりくりはしなくて済みそうだな』
勿論給料から引かれてるのだろうけど
部屋は二人一部屋
8畳間ってところで、2段ベッドとデスク、
風呂とトイレはついていて食事の時に食堂に移動する程度
生活には困らない
俺がここで借金を返すことになって親父は家を手放さずにすんだ
ただ俺はどうなるんだろうかと椅子の上でぼーっと考える
…大体見当はついているのだが
『お先真っ暗じゃないか…』