混迷∞青年記@ 第一章〜第六章
□第一章第四話
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「大丈夫なのか…?」
疲れきった親父の声
そんな心配させてたか…
こんなことなら掃除する前に掛けてやればよかった
『なんとか…フロントに立つ事になった。
身売りはせずに済みそうだ』
「そうか…嫌になったらやめて良いんだぞ。俺だってまだ働けるんだから」
『やめとけジジイ、無理して体壊して入院でもされたらこれこそ困るんだよ』
「はっ…随分生意気な口を叩くようになったな」
『誰に似たんだか。兎に角こっちは大丈夫だから今までどおり1人で大人しくしてろ』
「まったく…無事ならよかった。迷惑かけて申し訳ない…」
『そんなこと親に言われる筋合いあるか、じゃあな。また連絡する』
「体には気をつけろよ」
『そっくりそのまま送り返してやる』
そして半ば無理矢理通話を切った
…畜生
『やっぱ心配してくれてたんでしょ。いいお父さんだね』
『…そうだな。ありがとう』
『あはは』
そう言う空の目は…全然笑ってない
確か父親が同性愛だとか借金とかなんとか言っていたが…
そこは触れてはいけないところだろう
『じゃあ俺はそろそろ食堂にいくけど…空はどうする?』
『うーん…俺も行こうかな、お腹空いたし』
『よし、じゃあ行こう』
そしてそのまま時間まで食堂で時間を潰すこととなった