混迷∞青年記@ 第一章〜第六章

□第二章第四話
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『風呂はいったぞー』


湯を張った春原が戻って来た


『先入ってくれ』


洗ってくれたのだから先を譲ろうと思ったのだが
本人は納得がいかないらしく不満げな顔をしている


『……で…』

『?』

『2人で入る』

『お前1人でも入れるだろ?』

『北倉と入りたいんだ!』

『阿呆か!』


銭湯にいくのならともかくとして部屋風呂だぞ

そんなに広くないし男が2人も入ったら狭くなるのは目に見えてる
湯船なんか溢れるだろう


『お願いだ疚しいことしないから…』

『そういう問題じゃなくてだな』

『…どうしてもか?』


ぐっ…
そんな小動物みたいな目でみるな
罪悪感が…


『………わかったよ』

『うっしゃあ!!!』


喜びようが凄かった
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