混迷∞青年記@ 第一章〜第六章
□第三章第三話 前編
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由奈とのデートから1週間
あれからは互いによく連絡をとるようにしていた
それには俺が仕事に慣れて大分余裕ができてきた事もあるだろう
しかしまだこの店に恒例の行事があることは知らなかった
春原達が学校で谷岡と一緒に食堂でのんびりしていた時
そのうちの1つについて彼から聞かいた
『ねぇ二十歳、君は今晩のパーティーに参加するのかい?』
『パーティー…?なんだそれ』
『あれ?空君達から聞いてないの?この店の月1行事なんだけどね
娼夫や事務が寮の奥にある会場でワイワイやるのさ。食事もあるから行って食べるだけってのも有り。そこならカードいらないで食事できるんだよ』
『へぇ…楽しそうだな』
ん…?
でもどっかで月1のパーティーって聞いたことあるな…
『楽しいよ。普段あんまり顔合わせない娼夫との交流目的で行われてるわけだしね。
…あぁでも二十歳はノンケだったか』
『ん?』
『いやぁ…ほら娼夫が沢山集まるわけだから結構イチャイチャしてたり、
そこらでヤり始めちゃったりするのがいるわけよ』
『食事の場だろ…?』
衛生面どうなってやがる…
『そこらっていっても物陰に隠れたりしてるから探さなきゃ見つからないよ。ただその…』
言葉を曇らせる谷岡
周りをうかがってから話を再開した
『いくつかイベントがあってね、その中で毎月必ずあるのが成績発表』
なるほど
そこでNo.1だとか言われるのか
最近は春原がそうなんだとかは聞いたことがある
『人気TOP10が発表されてNo.1から10万、9万、8万ってボーナスがつくんだよ』
『俺みたいな事務にはボーナスはないのか…』
あってもすぐ借金で飛ぶことになるが
あってほしい
『事務は別だよ、娼夫に比べて人数少ないしそれぞれ仕事違うしね。ボーナスないってことはないんじゃないかな』
『それ聞いて安心したよ…』
『でも大事なのはここから。またこれも必ずあるイベントで、公開処刑ってのがあるんだ』
なんとなく…
想像がついてしまう