混迷∞青年記@ 第一章〜第六章

□第三章第三話 後編 ※
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目を覚ますと知らない部屋の天井が見えた


『起きたか。ちょうど30分、この薬は使えるな』

『ぅ…んん…』


辺りを見渡す

俺はベッドに両腕を上げた状態で寝かされていて

生活に必要なものと
参考書類しか置かれてない質素な部屋の片隅に

龍崎は立っていた


『…ここは、』

『俺の部屋。入るのははじめてだろ』


そうだ…

はっきりしない意識の中思い出す

ヨウヘイ達に襲われてまた龍崎に助けられ
何かを嗅がされて寝てしまったんだ


『なんであんなこと……ぅっ』


さっき蹴られたところに鈍い痛みが走った

手で押さえようと上に伸ばしていた腕をおろそうとする

しかし上でがちゃがちゃ音がするだけで腕がおろせない


『…?』


おかしい、と上を見れば

両手首には手錠が掛けられていて
それがベッドの上の柵に通してあり、柵が滑車のようになっていた


『なんだよこれ…』


引っ張ってみるがびくともしない
柵も結構頑丈そうだ


『こうでもしないと抵抗されたら辛ぇんだよ』


そういうと龍崎はベッドに乗ってきて俺に馬乗りになった


『何して…んむ』


そしていきなり唇を重ね
乱暴に口内へ舌が侵入してくる


『ふ…んっちゅ、』

『舌だせ』


まずい
このままだと流される

俺は唇が離れたその隙に唇を固く結んだ


『はー、そういうことすんのか。分かったよ』


顔も離れていく

よかった…

と思ったのもつかの間


ビリィイィイィイイィィッ

『!?』


龍崎は俺のYシャツの首襟に手をかけて
中に着ているシャツまで一気に引き裂いた
ボタンも幾つか弾け飛び

上半身が曝される


『…お前何して、』

『言ったよな?誰かに奪われちまうなら俺が奪ってやる』


龍崎の顔は険しい


『北倉は頑固なところがあるからな、少しくらい手荒にしないとダメだろ?』


今度はとても冷めた笑顔をして

俺の両乳首を指先で強くひねりあげた


『い゛ぁぁああっ!?』

『硬ってえなぁ…こりゃ柔らかくなるまでやってやらねぇと』

『痛い!やめ、止めろ!』


言っても聞かず
そのままぐりぐりとただつねり、潰した

脚を暴れさせても龍崎が乗ってしまっていてバタバタ動くだけ


『そんな目で見んなよ、誰が悪い?警戒心のないお前だろ』


何を言ってるんだこいつは!


『今すぐ止めて帰せ!』

『お前が声出していいのは喘ぐ時だけだ』


するとまた
今度はさらに強く引っ張りながら乳頭を指で潰す


『あ゛…あ゛っ』

『少しは警戒心つくよう、俺がその身体に刻みつけてやる』
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