斎千前提世界用

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ボクの髪は高祖父と同じ濃紺色で、瞳は高祖母と同じ薄茶色。

それだけがボクにとって嬉しいことで、だけども曽祖父たちでさえも気づいていなかったひとつの体質。

それについてボクが理解したのはあのゲームをしたときだったから…

その時にはすでに高祖父と高祖母を知る曽祖父もいなくなっていた

…もし、このゲームがボクにとっての真実なら……

ボクは物心がついた頃からすでにその体質を自覚していた。

この……傷の治りが早いという体質を……―


「…あ、そうか。高祖父と高祖母に会えたんだ……」

相変わらず屋根の上にいた少女は空が茜色に染まり始めてることに気付いた。

「んー……ひさしぶりにじいちゃんたちの夢みた……」

軽く屋根を蹴り、そのまま中庭に着地をした少女は何事もなかったように宛がわれていた部屋へ戻っていった
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