斎千前提世界用

□番外編:お正月系
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―静寂の夜空に響く除夜の鐘に耳を傾けながら1つのベッドに潜り込んでいる2人……
その熱は静かにも確かに身を焦がして
ただ思うのは新年を迎えたということだけ―

「あけまして、おめでとう総ちゃん……」
「明けましておめでとう壱華」

互いの首筋に唇を落として
互いの温度を感じて

「そだ、起きたら初詣に行かない?」
「そうだね。じゃあもう寝ようか」
「うん、おやすみ……」

すでに疲労に染まっていた少女は返事を聞く前にはもう深い眠りに落ちていた。
沖田は小さくおやすみと返して
その閉ざされた瞼に口づけて彼も眠りに落ちた

少女の両親の部屋には2人の子が眠っていた
というのはいろいろあるから
幼子の双子は夜泣きもなく、ぐっすりと眠り
手がかからずにすんでいた。

―――

「おはよう、総ちゃん」
「おはよう壱華。」

2人の朝はこうして始まる。
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