斎千前提世界用
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少女にとってはいつの間にかの翌日
それは、沖田との行為で意識を失くしてそのまま眠り続けていたから
いつもなら聞こえるはずの音がないリビング
壱華がテレビの前でプレイするゲームは事実を事実として認識したあのゲーム
「……総ちゃん、ボクはね、これがあったから血のことも理解できたんだよ」
少女の後ろにはいつの間にか沖田が立っていて
でも振りむくことなくまっすぐに画面だけを見つめ続けている少女には
あの無邪気さがまったく見えなく……
「これは?」
「“薄桜鬼”という名の新選組を舞台とした恋愛ゲームだよ。主人公は千鶴……攻略対象は全部で6人。総ちゃんもね、その中の1人だったんだよ」
画面の中に映るのは彼らにとって見たことのある風景
沖田は一息置いて壱華に近づく
「ホントに僕だ………」
距離で言えば手を伸ばせば届く距離
壱華は決して振り向かない
「ゲームの題名である薄桜鬼は土方さんのことなんだよ」