斎千前提世界用

□―双子の場合―1
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「おい、おまえら名前は?」
「んー……ねー壬、どっちがいいのかな?」
「公式の場所じゃないからあっちでいいと思うよ?」

2人しかわからない会話
2,3語交わされたあと茶髪の方が手を挙げた

「オレ、斎藤司!」
「ボクは斎藤壬といいます。」

にぱーと無邪気に笑む茶髪の兄と冷めた目でそんな兄を見ている濃紺髪の弟
やはりこの2人は彼らにとってどこか知ってる人物とよく似てるようにも思えた
微妙な沈黙の中、子供達はどうしようかなーと小さな声で話し合っていた

「壬ー、ここの世界のお父さんはお父さんじゃないんだっけ?」
「そうだよ司、だからお父さんって呼んじゃ駄目だよ。」

「んーと……なんていうんだっけ?こーえーっと…」
「お父さんは並行世界の別の世界の人だから違うってことだよ司」

「あ、そっか!へーこー世界だ!壬は頭いいねー。あれ、じゃあひいじいちゃんのじいちゃん達もへーこー世界?」
「それはわからないけど……ボク達が存在できてるから多分並行世界でも系統は同じだと思うよ?」

「そっかー!じゃあひいじいちゃんのじいちゃんとひいじいちゃんのばあちゃ……」
「司!それ以上は駄目なんだよってお母さん言ってたよ」
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