ウタウタイ用
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――時間と言うものはどうあがいても平等に進んでいく……
例えそれが、どんなに悪い方向に進んでいたとしても……――
北上していく旧幕府軍はついに本州の最北まで辿り着いた。
残る道は海を渡り、彼の地へと行くこと
もう、それだけだった……
「それじゃあ明日……?」
「あぁ。蝦夷地へ行く」
時は来た……
私は、そう思わずにはいれなかった……
全ての決着の地……
もう、忘れてるはずの事柄
なのに私はそれがこのことなのではないのかと思うようにもなっていた
ガタガタと窓を揺らす風
その音はどこか、この先の暗雲を示してるようにも聞こえた気がした……