青い炎

□21話
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『ってことだからブン太は失敗』

ジャ「なにやってんだと思ったら、、、」

『元はと言えばジャッカルがブン太に相談しろって言ったんじゃない』

ジャ「俺のせいかよ!?、、、じゃああれだ。赤也はどうだ?」

『赤也君?』

ジャ「あいつはモテるぜ。3年でも赤也に告ってるやついたし」

『モテるからって恋愛の相談に乗れるとは限らないんじゃない?』

ジャ「ま、試しに聞いてみろよ」

『うーん、、、』





――――――――――



『あーかーやーくん』

切原「あれ?蘭華先輩!!どうしたんスか?」

『ちょっと赤也君に相談があってね』

切原「相談?なんッスか?」

『えっと、有栖と仁王君のことなんだけどね』

切原「仁王先輩と有栖先輩?」

『どうしたらカップルっぽくなるかなー?』

切原「そうッスねー、、、あ!!これなんかどうッスか?」





お昼休み――――



丸井「あれ?仁王、飯は?」

仁王「持ってきたはずなんじゃがのー、、、」

南「はい、雅治。赤也君が持ってたわよ」

仁王「は?」

『赤也君!!ちょっと!!』

切原「は、はい!!」

『なにしてんの?』

切原「だから言ったじゃないッスか。仁王先輩の飯を盗めば有栖先輩に飯代を貰うなり飯を分けてもらうなり、、、」

『なんで盗んだお昼ご飯を有栖に見つかってるのよ!?』

切原「す、すみません!!」

丸井・ジャ「ぶっ!!」







ジャ「あははは!!いやー、今日の昼は最高に楽しかったぜ!!」

『そりゃあ、ブン太とあんだけ笑ってれば楽しかったでしょうね』

ジャ「なんだよお前、ウケ狙ってんのか?」

『そんなわけないでしょ!!もっとまともな人に相談しないと、、、』

ジャ「でもさ、良かったよな」

『ん、なにが?』

ジャ「お前がそんなに自由に校内うろつけるようになってさ」

『あ、うん。本当にね』






有栖のことが解決した日、仁王君が本気でキレたことで仁王君ファンは黙るようになった。それに有栖もわだかまりが解けていじめなんて気にしなくなってた。さらにこの前弦一郎が帽子のことで本当に、もう本気で人を殺しそうな勢いだった時、コートの周りにいたファン達にもキレたらしい。なんか八つ当たりって感じだけど、、、。でも私も怖かったあの弦一郎の目と勢いで殺られたファン達は、もう2度とコートに近づかなくなった。


っていうかファンクラブ自体なくなりそう。立ち直ってからの有栖の行動力は目を見張るものがあって、まず放送室を乗っ取ってファンクラブ解体しますって宣言してから毎日休み時間に校内を歩いて、集まってるファンクラブの女子をバラけさせて自分のクラスでいろんな女の子と仲良くするようにして、テニス部を見て騒ぎ出す女子には罰としてテニス部を撮った写真等テニス部関連のものを没収。その活動を柳生君とずっとやっているんだ。なぜ柳生君なのかって?柳生君は風紀委員だからね。弦一郎も最近一緒にやってる。弦一郎は私に嫌われたと思って今までは落ち込んでたからそれどころじゃなかったって言ってた。嫌われたと思ってたのは私の方なのに。お互いに嫌われてたと思ってたとわかって、私達馬鹿だねって一緒に笑った。



とにかく、有栖と風紀委員の柳生君と弦一郎のおかげでいじめはなくなり、私も自由に校内を動けるようになったんだ。なんだかすごく久しぶりで、いろいろ歩きまわってるからジャッカルにうろついてるって言われても否定できない。




ジャ「そういや最近南と一緒にいるのって柳生だよな」

『あ、うん。ファンクラブ解体で一緒にいるよね』

ジャ「柳生なら仁王とも仲良いし、話できるんじゃねーか?」

『確かに!!あ、でもそれじゃ有栖もいるから意味ないよ?』

ジャ「そんなこと知らねーよ」

『もう!!無責任だな!!』

ジャ「いや、別に俺が責任負うことなんてねーし」

『もう、じゃあ良いよ』
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