青い炎

□11話
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side 幸村

今は合宿2日めの夜。

合宿1日めは何事もなく終わった。といっても手塚と氷帝のメンバーが不自然だったのが気になったけど。

2日めの今日も手塚達は相変わらずだった。練習メニューは学校関係なしの練習試合。跡部との試合は楽しかったな。


そして今、夕食を食べ終わってから、俺はしばらく食堂で立海の仲間達と話をしていた。

他の学校の人は夕食の後すぐに出ていったからここには俺達しかいない。


幸村「さあ、そろそろお風呂に行こうか。時間も丁度良いし」

真田「うむ、そうだな」

仁王「今日は青学が先に入っていたんじゃったな」


お風呂は学校ごとで今日は青学、立海、氷帝の順番だった。


丸井「赤也!!早く入ってゲームの続きやろうぜ」

切原「ウイッス!!」


―――タッタッタッ

ジャ「おい、お前ら、走るとまた真田に――」

真田「お前達、何度言えばわかるのだ!!走るなと言っているだろ!!」

丸井・切原「は、はい!!」


柳生「遅かったですね」

仁王「プリッ」

ジャ「はあ、、、まったく」


いつも通りの仲間達の様子を見て笑っていると、先に歩いていた、歩いていたはずのブン太と赤也が走って戻ってきた。


真田「お前ら!!」

切原「す、すんません!!」

丸井「でも本当、それどころじゃねーんだよぃ!!」

真田「それどころだと!?」

柳生「まあまあ、真田君。お2人の話を聞きましょう」

幸村「2人とも、どうしたんだい?」

切原「手塚さんと氷帝の人達がなんか不穏な雰囲気で向かい合ってたッス!!」

柳「!?」


手塚と氷帝が?いったいなんで?確かに合宿中も不穏っていうか、氷帝がなにか言いたそうだったっていう感じだったけど、、、。

ジャ「柳っ!?」


いきなり蓮二が走り出して、その後を俺達も追いかけた。


丸井「柳!!そこの部屋だよぃ!!」


ブン太が指した部屋は、横に窓があって、その窓が開いていたから中が見えるようになっていた。



手塚「――だから今さらだと言っているだろ」

鳳「だけど手塚さんっ!!」

手塚「俺がお前達に言うことはなにもない」

向日「俺達がなにもできなかったからだろっ?」

芥川「だから手塚がなにも言うことがなくても俺達にはあるんだよ」

手塚「それを俺に言われても困ると言っているんだ」

宍戸「けど、俺達があいつに直接会うなんて許されないだろ」

手塚「それは当たり前だろう」

忍足「せやったら俺らどうしどうしたらええんや」

鳳「守ることも謝ることもできないんなんて、、、」

手塚「あいつはお前らを恨んでもいないし、謝ってほしいとも思っていない」

向日「くそくそっ!!だってあいつは俺らに守る力がないから転校したんだろっ!!」

手塚「あいつは前に進むために転校したんだ」

宍戸「前に進む?」

手塚「剣道だ」

芥川「けど腕はもう、、、」

手塚「蘭華は諦めていない」




真田「!?」


九条さん?みんなはなんの話をしているんだ?



忍足「なんでや、、、?もう完全には治らないって、、、」

鳳「そうですよ。、、、踏みつけられてあんなにめちゃくちゃに、、、」


踏みつけられて?めちゃくちゃに?


芥川「倒されたロッカーの下敷きになった時の怪我も完治してない状態だったんだよ?」


倒されたロッカー?


真田「踏みつけられた?倒された、、、?」


―――バタン


柳「弦一郎っ!!」

切原「副部長っ!!」



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