私立シルヴェール学園

□シルヴェール学園七不思議〜異空の部屋〜
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シェルク「知ってますか?シルヴェール学園七不思議の一つである『異空の部屋』というのを」
エーコ「噂によると、その部屋の景色は異空間という表現がピッタリ当てはまるくらいのものになってるんだって」
キスティス「ある生徒の証言によると、その異空間に足を踏み入れたエルオーネ先生がそこで姿を消したらしいわよ。
      それで驚いて一目散に逃げようとしたら、保健室からエルオーネ先生が出てくるのを見たらしいのよ」

スコール「姉さんが?」
ジタン「これ別人フラグじゃね?」
スコール「だが、それらしいものは特に見なかったが・・・」
ティーダ「い〜や、もしかしたらスコールに背を抜けてニヤリと笑ってたりしてるかもしれないッスよ」
クラウド「それむしろ推理モノの犯人パターンだろ」

エーコ「はいはい、ちゅーもーく!」
シェルク「そこで私たち新聞部より貴方たちに依頼があります」
キスティス「この異空間について調べて欲しいの」

クラウド「・・・場所は?」

エーコ「教頭室」

クラウド「ほらな!やっぱな!!来ると思ったよ!!!」
スコール「俺達に死んで来いと?」

キスティス「スコール、これは貴方の為でもあるのよ」
シェルク「私の姉さんからある証言を得ました」

スコール「証言?」

シェルク「ある日の夕方、教頭室から出て来たエルオーネ先生と教頭が
     『頑張って攻略しましょうね』
     『お前のアドバイスが役に立つか見ものだな』
     『大丈夫ですよ!きっと結婚ルートに進めますって!』
      といった会話をしていたそうです。それもお互い満更でもない顔で」


・・・・・・

・・・・・・


ティーダ「・・・やばくね?」
スコール「まさか教頭を義兄と呼ぶ日がこようとはな・・・」
ジタン「あれ?意外にも受け入れ体制か?」
スコール「よっぽどの奴でない限り俺は姉さんが誰と恋愛しようが構わないと思ってる」
クラウド「教頭も色んな意味でよっぽどな奴だと思うぞ」
スコール「ただ・・・親父が面倒だ」
ティーダ「あ〜、かなりの親バカッスもんね〜」
ジタン「しかも溺愛ときたもんだ」
スコール「戦争は避けられないな」
クラウド「大げさだろ!!・・・とも言えない納得の親バカだからな」

エーコ「ほらほら!真実を知る為にも行って来て!」

クラウド「ていうかお前らが行けよ!少なくとも惨事になる事はねーだろ!!」

シェルク「でも怖いじゃないですか」

クラウド「俺達だってこえーよ!!むしろ死を覚悟しなきゃなんねーんだぞ!!」

キスティス「仕方ないわね、他を当たりましょう」
エーコ「あーあ、折角ティファたちの特製ブロマイドセットあげようと思ったのになー」
シェルク「ゼルたち辺りにでも相談しましょうか」

四人「ちょっと待った」















教頭室が見える廊下の角


クラウド「はぁ・・・結局こうなるのか」
ティーダ「うほーい!ユウナのチア服写真!しかもベストショット!!」
ジタン「おお、ガーネットの演劇のワンショット・・・!」
スコール「後にしろ」
クラウド「スコールも手に握ってるリノアの写真は後にしろ」
ジタン「でも例の異空間は4時44分にならないと出現しないんだろ?ティーダ、今何時だ?」
ティーダ「4時43分ッス」
クラウド「後一分じゃねーか!!!」
ジタン「あれま」
クラウド「あれまじゃねーだろ!!」
スコール「静かにしろ、姉さんが来た」


コンコンコン


エルオーネ先生「失礼しまーす」


ガチャ


バタン


タタタタッ(教頭室の前に移動する)


ジタン「行っちまったな」
ティーダ「大丈夫なンスかね?丁度異空間が出現する時間スよ」
スコール「教頭がいるとはいえ、心配だな」
ジタン「ん?話し声が聞こえるぞ?」


ピタッ(扉に耳を当てる)


エルオーネ先生「ちょ、ちょっとやめて下さい!あっ!あっ!!」
セフィロス教頭「―――いけ」


ティーダ「・・・いきなりR18?」
ジタン「夜はこれからとかそういう―――てぇぇっ!!?」


ゴゴゴゴゴゴゴ(スコールから溢れだす地獄の殺気)


スコール「姉さんが誰と恋愛しようと構わないと言ったが、ここまでの関係になる事は認めてない・・・」
クラウド「お、落ち着けスコール。こういうのは勘違いパターン―――」
スコール「これで―――終わりだ!!!!」
クラウド「ガンブレードをしまえぇえええええええ!!!!!」
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