私立シルヴェール学園
□シルヴェール学園七不思議〜彷徨える人体模型〜
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そして・・・
人体模型「すいませんでしたごめんなさい反省してます許して下さい」(←正座してる)
レノ「すげーな、自力で戻ったぞ、と」
ジタン「やっぱロボットなんじゃねーの?」
人体模型「いえ、念力的な霊力的なもので元に戻りました。接合部が磁石になってるので戻りやすいです」
クラウド「むしろ磁力じゃないか?」
人体模型「ちなみに僕、付喪神です」
ティーダ「ふーん」
人体模型「ふーん!?付喪神の人体模型相手にふーん!!?」
リュック「あっ!そういえば学園の七不思議にあった!」
ユフィ「ああ!『彷徨える人体模型』!」
セルフィ「そういえばあったね〜」
ルード「彷徨っていた理由は?」
人体模型「女子更衣室や好みの女子の席めぐりの旅」
クラウド「最低だコイツ!!」
スコール「今すぐ処分した方がいいな」
人体模型「そ、そんな事したら鬼の教頭が怒るかもしれないぞ!学校の備品を勝手に処分したって!」
ゼル「鬼じゃねーよ、魔王だ」
レノ「むしろ絶対王政が服を着て歩いてる感じだな、と」
ギップル「お前と俺らじゃ場数が違うんだよ!」
ルーファウス「それに、人体模型の代わりくらいすぐに用意出来る」
サイファー「御曹司なめんなよ」
人体模型「くっ、ボンボンめ!」
エルオーネ先生「みんな、どうしたの?物騒な音が聞こえたけど」
クラウド「騒がしいじゃなくて物騒ってのがまた・・・」
スコール「姉さん、今すぐ保健室に戻るんだ。危ない奴が―――」
人体模型「ご機嫌麗しゅう、お嬢さん」
ギュッ(後ろから抱きしめる)
エルオーネ先生「きゃっ!?何!?」
人体模型「初めまして、僕は人体模型です。宜しく。今からお茶でもどうですか?」
エルオーネ先生「後ろから口説くなんて斬新ね」
人体模型「後ろから攻められるの好きでしょう?興奮するでしょう?鼓動、早くなってませんか?」
エルオーネ先生「や、やだ、ちょっとやめて・・・」
スコール「・・・姉さんから離れ―――」
ズガラガラガッシャーン!!(木刀でバラバラにされる)
エルオーネ先生「教頭先生!」
セフィロス教頭「最初から見ていたが拷問の仕方が甘いな。手本を見せてやろう」
ガンッ!ガッ!ガスッ!ガッ!
ゼル「怖ぇ・・・急所突いてるぜ」
レノ「人体模型じゃなかっありゃ死んでるな、と」
ギップル「ていうか学校の教頭が拷問の仕方を生徒に教えるとかシュールにも程があんだろ」
クラウド「つか、教頭どっから現れた?」
エーコ「あそこの教頭室の窓から颯爽と降りてくるの見たよ」
クラウド「颯爽と降りてくんな教頭!ぶっとんでないのが謳い文句なんだぞ!!」
セフィロス教頭「この文章形式になった時点で既に謳い文句などあってないようなものだ」
クラウド「開き直るなよ!!」
セフィロス教頭「黙れ、私が正しい」
クラウド「出たよ絶対王政!!」
人体模型「う、うう・・・」
カタカタカタ・・・(元に戻ろうとしている)
セルフィ「きょーとー、その人体模型、自力で元に戻れるみたいやで〜」
セフィロス教頭「ほう・・・」
キスティス「そういえば私、ゴミ袋持ってたんだわ」
クラウド「何故にこのタイミングで!?」
セフィロス教頭「貸せ」
キスティス「どうぞ」
バサッ(ゴミ袋を広げる)
ガサ・・・ガサ・・・
ギュッ(口をキツく閉める)
スタスタスタ・・・
ティーダ「学校の壁に近づいて行くッスね」
ガンッ!ガンッ!ガンッ!!
人体模型「あぶっ!おぶっ!おげっ!」
レノ「おい、打ち付け始めたぞ、と」
シェルク「そういえば無表情で一連の流れをしてましたね」
エーコ「瞳にも一切感情がなかったよ」
ギップル「怖ぇんだけど、すげー怖ぇんだけど」
エルオーネ先生「きゃっ!?」
スコール「姉さん!?今度はどうしたんだ!?」
エルオーネ先生「あ、足に手が・・・!」
ザックス「あれっ!?いつの間に!?」
リノア「待っててお義姉ちゃん!今私が取って―――」
バッ(教頭が取る)
リノア「あ・・・」
セフィロス教頭「手だけ逃げた罰だ」
スタスタスタ・・・
ガッ!ガッ!ガッ!
人体模型「あだっ!いだっ!ピンポイントで爪と指の間に打ち付けないで!!
人体模型でも痛いんだだっ!いで!すいませんすいません!調子こいてましたすいません!!」
ゼル「アイツこの学校の人体模型の癖に教頭の怖さ判ってねーのな」
レノ「他人事みたいに流してたんだろ、と」
ギップル「それに変態してるのが忙しかったんだろーな」