24時!

□騒がしい朝
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〜〜〜♪(マンボ de チョコボ)

エース「んん・・・」

サッ(スマホのアラームを切る)

エース「zzz・・・」




数十分後・・・




ガチャッ(部屋のドアが開かれる)

クイーン「起きなさいエース!二度目が癖になってますよ!」
エース「あと、五分・・・」
クイーン「いけません!」

バサッ(シーツを引っぺがす)

エース「眠い・・・」(体を丸めて尚も寝ようとする)
クイーン「全くもう。デュースと約束を取り付けられなくなっても知りませんよ」
エース「デュー・・・ス・・・・・・デュース!?」

ガバッ(起き上がる)

エース「デュースは?もう出かけた!?」
クイーン「まだいますよ。でも本当にもうすぐ出ちゃいますよ」
エース「ちょっと行ってくる!」

ダダダッ!(ダッシュで部屋を出る)

クイーン「はぁ・・・本当に世話のやける弟ですね」


しかし満更でもないクイーンだった。












エース「デュース!」
デュース「あ、エースさん。おはようございます」
エース「おはよう。今時間あるか?」
デュース「はい、大丈夫ですよ」
エース「今日任務はどのくらいで終わりそうなんだ?」
デュース「そうですね・・・夕方頃には終わると思います」
エース「じゃあその後に一緒に映画でもどうだ?チケットを取ってあるんだけどさ」
デュース「いいんですか?」
エース「勿論だ。だから六時半にギルド前の噴水で待ち合わせでいいか?」
デュース「はい!楽しみにしてますね。ですから、それまでに寝癖は直して来てくださいね」
エース「え?あっ!!」


デュースはクスクスと笑いながらピン、と立っているエースの寝癖を優しく撫でた。
かっこ悪くだらしない姿を晒して恥ずかしそうに顔を真っ赤にするエース。


シンク「デュース〜、朝からイチャイチャするのはいいけどそろそろ時間だよ〜」
デュース「い、イチャイチャだなんてそんな・・・!!」
シンク「じゃあラブラブ?」
デュース「ら、ラブラブ!?」
サイス「その辺にしとけ、シンク。野暮な事はするな」
シンク「それもそうだね。じゃあデュース、後で色々聞かせてね〜?」
デュース「あ、後でって私も一緒に行くんですから話せる事なんてないですよ!」
サイス「もう少しのろけてても問題ねーぞ」
デュース「サイスさん!!」


からかってくるサイスとシンクと共にデュースは出て行った。


ジャック「良かったね〜、デートに誘えて」
エース「・・・見てたのか?」
ジャック「見てたも何も、玄関の前でイチャつかれちゃ嫌でも声が聞こえて来るし、気にもなっちゃうって〜」
トレイ「ジャックの言う通りですよ。今度からは気をつけて下さいね、エース。まぁ、堂々としてても一向に構いませんが」
ナイン「おう、もういいのか?ゆっくりしてて良かったんだぜコラァ」
キング「約束には遅れるなよ」
エイト「ちゃんと一時間前には待ってるんだぞ」
エース「みんな聞いてたのか・・・」
ジャック「映画見た後はどーするの?ご飯とかは?」
エース「映画館の近くに出来た新しいレストランにでもしようかと思ってる」

ケイト「あそこやめといた方がいいよ〜。高いし美味しくなかったし」

エース「ケイト!?ケイトも聞いてたのか?」
ケイト「アタシに限らず全員聞いてたよ」
エース「じゃあ・・・」

チラッ(廊下の角を見る)

クイーン「・・・」
セブン「・・・」

エース「クイーン、セブン・・・」
クイーン「・・・映画館の向かいにある小さなお店がお勧めですよ」
セブン「オシャレでご飯も美味しいし、デュースもきっと喜ぶ筈だ」
エース「・・・そうか」

エイト「服は大丈夫か?雑誌貸すぞ」
エース「ありがとう、頼む」
キング「アクセサリーが欲しいと言っていたな。これから俺の行きつけの店に行って買いに行くか?」
エース「ああ」
ナイン「俺プレイボーイ雑誌持ってるぜ。読むか?」
エース「えっ!?ナイン、そんな物を持ってるのか!?」
ナイン「あんだよ、そんなに驚く事かよコラァ」
トレイ「ナイン=エロ本というスケベなイメージがあるというのにそんな雑誌を持っているなんて・・・!」
ナイン「スケベってどういう事だゴラァ!?スケベなのはジャックの方だろオイ!」
ジャック「え〜?僕はスケベなんてイメージないよ〜。ね〜?」
ケイト「ね〜って言われてもアンタね・・・」
ナイン「大体、エロ本なんて男なら誰しも読んでるだろオイ!なぁクイーン!」
クイーン「私に話を振らないで下さい!!」
セブン「むしろ何で振った」
ナイン「クイーンの言う事は大体正しいじゃねーかよコラァ」
エイト「だからってデリカシーがなさすぎだろ」
キング「全くだ。こういう時は女のクイーンではなく男のトレイに聞け」
ナイン「だってコイツ話長ぇんだもん。それに言ってる事わかんねーし」
トレイ「なっ!?そ、それはナインの集中力と理解力が足りないからですよ!」
ナイン「んだとゴラァ!?」
ケイト「あーもー、喧嘩は他所でやってよ」

エース「・・・ご飯食べるかな」






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