24時!
□後押し
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ヴィンセントの部屋――リビングで朝食中――
アーヴァイン「ごめんね〜、僕に合わせてくれちゃって」
ヴィンセント「気にするな。早起きは三文の得と言うしな」
アーヴァイン「ホントヴィンセントはいい人だな〜。居候させてもらってる上にこうして合わせてくれる時もあるしさ」
ヴィンセント「どれも気にするな。それにお前がこうしているのも今に始まった事ではないだろう?」
アーヴァイン「それはそうだけどさ〜」
ヴィンセント「それより、今日は任務でどこへ行くんだ?」
アーヴァイン「ドールで女優さんの護衛なんかストーカーに悩まされてるみたい」
ヴィンセント「大変だな」
アーヴァイン「うん。捕まえられればそれに越した事はないけど、姿を現すかどうかが問題なんだよね〜」
ヴィンセント「お前一人で行くのか?」
アーヴァイン「ううん、セフィと一緒」
ヴィンセント「・・・セルフィが危なくないか?」
アーヴァイン「うん、下手したらセフィも危険な目に晒されるかもしれないけど、僕が絶対に守ってみせる」
ヴィンセント「なるべくセルフィと女優から目を離さないようにするんだぞ」
アーヴァイン「気をつけるよ。撮影が終わるのにどれくらいかかるか分かんないけど、しばらくは居ないから」
ヴィンセント「ああ、分かった」
アーヴァイン「それで僕も居ない事だし、ユフィでも家に招待して何かご馳走してあげたら?
ヴィンセントの作るご飯は美味しいし、特にアイシクル料理は絶品だからユフィの胃袋を掴めるかもよ?」
ヴィンセント「・・・いきなり家に呼ぶのは嫌がられないか?」
アーヴァイン「今更そんな仲でもないでしょ〜?僕がここに引っ越しに来た時もセフィたちと遊びに来たし」
ヴィンセント「あれはセルフィたちと一緒だったからだ。私が言いたいのは、いきなりユフィだけを呼ぶのは・・・」
アーヴァイン「ヴィンセントは紳士だから下心があるって思われて引かれる事はないよ〜」
ヴィンセント「だが・・・」
アーヴァイン「んーじゃあ、手始めにレストランとかに誘うとか」
ヴィンセント「レストランか・・・」
アーヴァイン「定食屋でもきっと喜んでくれると思うよ」
ヴィンセント「なら、とんかつ屋の『さぼてんだー』はどうだろうか。ユフィはあそこのとんかつが大好きなんだ」
アーヴァイン「いいと思うよ〜。早速今日の夜誘ってみなよ。非番でしょ?」
ヴィンセント「今日の・・・夜か」
アーヴァイン「思い立ったら吉日。後でメールしてみなよ」
ヴィンセント「ああ」
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