萌えcanの

□犬と猫
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ユフィ「侵入成功ニャ!」
にゃんとむ「ちょろいもんニャ」
ユフィ「ししし!宝石にマテリアが選り取りみどりニャ!最初はどれから頂くかニャ?」

ヴィンセント「・・・何をやっているんだ?」

ユフィ「ニャッ!バレたニャ!!」

ヴィンセント「今度はどんな遊びだ?」
ユフィ「怪盗ウィングキャットニャン。今ドラマで流行ってるやつニャン」
ヴィンセント「あれか・・・それよりも語尾が変じゃないか?」
レビィ「ユフィさんが着けてる猫耳と尻尾の機能によって強制的に語尾や喋り方が猫っぽくなるようになってるんです」
ヴィンセント「・・・どういうシステムなんだ?」
レビィ「そこは企業秘密です♪それとヴィンセントさん、これをどうぞ」
ヴィンセント「これは?」
レビィ「マタタビです」

一人と一匹「「マタタビ!!!!?」」

ユフィ「ヴィンセント〜、そのマタタビ、アタシに頂戴ニャ〜?」


スリスリ(体を摺り寄せてくる)


にゃんとむ「ニャーに欲しいニャッ!ニャーに譲って欲しいニャッ!!!」

ヴィンセント「・・・思考も猫になるのか?」
レビィ「はい」
ヴィンセント「人間に与えると何が起こるかわからんからお前にやろう」
にゃんとむ「やったニャーーーーーーーー!!!!」
ユフィ「そんニャーーーーーーーーーー!!?」
にゃんとむ「やったニャッ!やったニャッ!!マタタビニャッ!!!」
レビィ「良かったですね、にゃんとむ」
ユフィ「ニャー・・・ヴィンセント酷いニャ。鬼ニャ。悪魔ニャ」
ヴィンセント「普通に考えて人間に与えられる訳がないだろう」
ユフィ「最悪ニャ」
レビィ「あ、もうすぐスタジオ閉めちゃうので今日はこの辺にしましょうか。
    ユフィさん、猫耳と尻尾は明日返却して下さいね。防水加工が施されてるのでそのままお風呂に入っても大丈夫ですよ」
ヴィンセント「外せないのか?」
レビィ「はい、一日は外せません」

ヴィンセント(本当にどういう仕組なのだろうか・・・)















帰宅後・・・


ユフィ「・・・」

ヴィンセント(帰宅してからずっと無言だな・・・尻尾も垂れ下がったままでいる)

ヴィンセント「ユフィ、牛乳でも飲むか?」
ユフィ「フン、ニャ」
ヴィンセント「レビィからボールやネズミのオモチャを借りたぞ。これで遊ばないか?」
ユフィ「フン、ニャ」

ヴィンセント(こうなってしまった以上はどうしようもないな。機嫌が治るまで放っておこう)


トスッ(ソファに座る)

パサッ(本を開く)


ヴィンセント「・・・」

ユフィ「・・・」





それから数十分後・・・





ヴィンセント「・・・」

ユフィ「・・・」


ゴロンッ(ヴィンセントの膝の上に横になる)


ヴィンセント「・・・」

ユフィ「・・・」


くいっくいっ(ヴィンセントの服の袖を引っ張る)


ヴィンセント「何だ?」
ユフィ「頭撫でるニャ」
ヴィンセント「・・・」


なでなで


ユフィ「♪」
ヴィンセント「・・・」


すりすり(喉を撫でる)


ユフィ「ゴロゴロ」

ヴィンセント(本当に喉を鳴らしたな)


フリフリ(猫じゃらしを垂らす)


ユフィ「ニャッニャッニャッ」


シャッシャッシャッ


ヴィンセント(猫じゃらしにも興味を示したか・・・)


サッ(ヴィンセントと向かい合うようにして座る)


ヴィンセント「今度はどうした?」
ユフィ「お腹すいたニャ。ニボシか何かないかニャ?」
ヴィンセント「ニボシは・・・ないな。牛乳があるからそれを飲んだらどうだ?」
ユフィ「ニー・・・そうするニャ」


ガチャガチャ(食器を選んでる)


ユフィ「中々いい感じの食器がにゃいニャ」
ヴィンセント「食器?どうして食器なんだ?」
ユフィ「え?お皿じゃないと飲めにゃいよ?」

ヴィンセント(まさかそこまで思考が猫化しているのか?)

ヴィンセント「・・・ユフィ、コップに牛乳を入れてこい」
ユフィ「でもそれじゃ―――」
ヴィンセント「いいから持って来い」
ユフィ「?」


スタスタスタ

トスン(牛乳の入ったコップを持ってソファに座る)


ヴィンセント「貸してくれ」
ユフィ「ニャ?」


ゴクッ(一口だけ口に含む)


ユフィ「あ―――んむ」


コクッ・・・コクッ・・・


ユフィ「ぷはっ。にゃ、にゃんでいきなり口移し!?」
ヴィンセント「皿に出して舐めて飲むのは行儀が悪い。だからこうするしかない」
ユフィ「こ、こうするしかないって―――んんっ」


コクッ・・・コクッ・・・


ユフィ「ヴィン・・・セント・・・」
ヴィンセント「残念だが今日はここまでだ。尻尾や耳を汚す訳にはいかないからな」


スルッ(尻尾を梳く)


ユフィ「ニャン・・・!」(←甘い声)
ヴィンセント「?感じるのか?」
ユフィ「うん・・・何かよく分かんないけど感じちゃニャン!」

ヴィンセント(本当にどういう仕組なんだ?)


スルスルスル


ユフィ「ンニャァ・・・ヴィ、ヴィンセント・・・!や、やめ―――ニャァ・・・ァ・・・!」















翌日


ユフィ「はいレビィ、ありがとね」
レビィ「いえいえ、どういたしまして。猫の気持ちはどうでしたか?」
ユフィ「ま、まぁ楽しかったよ?うん」
ヴィンセント「・・・」

レビィ「(良かったら買い取りという形で差し上げますよ?)」
ヴィンセント「(検討しよう)」










END




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