萌えcanの
□バカンス!
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「来たね、コスタ!」
「晴れて良かったな」
「ホントだよ!今日は思いっきり泳ぐぞ〜!!」
そして・・・
「どーよ、新しい水着!」
「悪くないな」
「でしょでしょ!」
(本当はいい感じのビキニにしたかったんだけど絶対許してくれないからな〜。ま、これはこれでいいんだけどさ)
「さ、泳ご!」
「私も泳ぐのか?」
「あったり前じゃん!ヴィンセントも楽しまなきゃ意味ないでしょ!」
「だが・・・」
「大丈夫だよ、Tシャツ着たまま泳いでも誰も何も言わないし、そういう人、他にも沢山いるから。それでも駄目?」
「いや・・・・・・そうだな、問題ない」
「んじゃ、そうと決まったら泳ごう!」
(幸い、濡れても透けるTシャツではないからな・・・ユフィの言う通り、楽しまねばな。それに―――)
「なぁ、あの子可愛くないか?」
「あ、お前もそう思った?可愛いよな〜!」
「でも一緒にいる男、彼氏っぽくないか?」
「いや、兄妹かもしれねーぞ。だってほら、二人共髪黒いし、なんかそれっぽいし」
「それっぽいって何だよ、説得力ねーよ」
(害虫が寄り付くのを防がねばならん)
夕方頃・・・
「沢山泳いで遊んだからお腹ぺこぺこ」
「ああ。夕飯はそこのレストランでーーー」
prrrrrrr(ヴィンセントの携帯の着信が鳴る)
「・・・リーブか」
「どしたんだろうね?」
ピッ
「私だ・・・ああ・・・分かった。すぐに行く」
ピッ
「おっちゃん何だって?」
「今すぐWROコスタ支部を手伝って欲しいとの事だ」
「アタシも行った方がいい?」
「いや、私一人で十分だ。だが・・・」
「アタシなら大丈夫だよ。それより、ちゃっちゃと終わらせて帰って来なよ」
「ああ、すまない」
「いいっていいって。逆だってあり得たんだしさ」
夜中
(こんな時間までかかってしまった・・・)
ガチャ
「あ、お帰り〜」
「起きてたのか?寝てて良かったんだぞ」
「クーラーが効き過ぎててちょっと寒くて眠れなかったんだよね〜。だから丁度いい温度にする方法ないかな〜って」
「・・・フッ、そうか。なら、私も共にベッドに入って考えてやろう」
「そうこなくっちゃ!」
END