萌えcanの

□掃除
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「はー、だるっ。何でアタシが茶道室の部屋を掃除せにゃならんのか」

「幽霊部員といえど、それくらいはしたらどうだ」

「うげ〜、ヴィンセント」

「教師を呼び捨てにするな」

「そりゃしたくもなるよ。百歩譲って掃除するのはいいとして、何でアタシ一人でしなきゃいけない訳!?」

「仕方ないだろう、他の部員は皆揃ってインフルエンザ。その中でお前だけが無駄に元気だったのだからな」

「無駄には余計ですぅ」

「口を動かしている暇があったら手を動かせ」

「はいはい・・・はぁっ」


パタパタパタ


「ねーせんせー」

「何だ?」

「帰りに何か奢って」

「何が食べたい?」

「そうだなー、あそこの惣菜屋のコロッケでもいいしー、でも隣のたいやき屋も捨てがたいしな〜。あ、やっぱクレープ!」

「いいだろう」

「でー、その後はラブラブなデートをしてせんせーの家にお泊り!勿論、イケないホテルでもいいよ?」

「却下だ」

「即答する事ないじゃん!こ〜んなに可愛い子がアタックしてんだからさ〜!」

「可愛いかどうかは置いておくとして」

「おいっ!」

「立場上、承諾する事は不可能だ」

「ちぇー」

「・・・お前が卒業したら考えてやらんでもないがな」

「え?今―――」

「では、私は職員室に戻る。終わったら施錠を忘れないようにな」

「あ・・・アタシ!本気にするからね!いいの!?嘘だったらショーチしないよ!!?」

「・・・その時までお前が他の男に惚れ込んでなければな」

「そんな事ないもん!ぜ〜〜〜ったいにアンタの彼女になってやるんだから!!」










END

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